2023.07.31
- コラム
安全性だけじゃない!耐震等級3の家のメリット
地震の災害が多い昨今、住宅を購入する際も「耐震」に注目して選ぶ方が増えてきています。
そこでよく使われるのが「耐震等級」です。
では一体、耐震等級とはどのような意味なのでしょうか。
今回は耐震等級についての基本的な知識と、耐震等級3の住宅のメリットについてご紹介します♪
耐震等級とは
耐震等級とは、地震に対する建物の強度を示す指標のこと。
耐震等級は、住宅の性能表示制度を定める「品確法」に沿って制定されたもので、地震で建物が崩壊しないよう、地震に対する構造躯体の倒壊・崩壊等のしにくさを表しています。
建物の耐震性能によって3段階に等級が分かれており、その数字が大きければ大きいほど、建物の耐震性能が高くなります。
また、住宅を建てたり購入したりする際の目安に利用されています。
耐震等級に影響する4つの要素
建物の重さ | 建物そのものや屋根が軽ければ軽いほど、建物が地震の揺れに対しての振幅が小さくなるので、建物の重さが耐震等級に影響します。 |
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耐力壁の有無 | 地震や風などで生じる横からの力に抵抗できる壁のこと。耐力壁が多ければ多いほど耐震性に優れているとされます。 |
耐力壁や耐震金物の配置場所 | 各階の柱や耐力壁、筋かいをどのように配置するかで、水平方向の耐力(保有水平耐力)が決まります。 それぞれの効果をきちんと発揮できる配置になっているかも耐震等級に影響します。 |
床の耐震性能 | 床の耐震性能を高めることにより、住宅全体の耐震性能を上げるとされています。 |
耐震等級の区分
耐震等級1
建築基準法で定められた、建物に備わっているべき最低限の耐震性能を満たしていることを示すものを耐震等級1としています。
震度6強から7に相当する、数百年に一度起こる大地震に耐えうる強度を持つように構造計算されています。
例えば、2016年4月に発生した熊本地震は震度7レベルを想定し、その耐震性能を満たしているのが耐震等級1です。
耐震等級2
耐震等級1の1.25倍の倍率の耐震強度があることを示しているのが、耐震等級2です。
耐震性能が高いとされる「長期優良住宅」として認定されるには、耐震等級2以上の強度が必要になります。
災害時の避難場所として指定される学校や病院・警察などの公共施設は、必ず耐震等級2以上の強度を持つことが法律で定められています。
耐震等級3
耐震等級1の1.5倍の耐震強度があることを示しているのが、耐震等級3です。
住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも最も高いレベルで、住宅だけでなく、災害時の救護活動・災害復興の拠点となる消防署・警察署などは、その多くが耐震等級3で建設されています。
地震に対して最も安心して過ごせる等級レベルです。
耐震等級が高いことのメリット
耐震等級が高い住宅は地震保険の割引率が高くなるのが最大のメリットです。
耐震等級が高ければ、地震による損害を受けにくいとされます。
災害を受ける確率が低くなることから、保険会社の費用負担も少なくなると考えられるため、耐震等級が高いほど、地震保険の割引を多く受けられることになります!
耐震等級で異なる地震保険の割引率
品確法に規定する評価方法基準に定める「耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)」または、国土交通省の定める「耐震診断による耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)の評価指針」に定められた耐震等級を有していることが適用条件です。
等級による割引率は以下です。
表からも耐震等級3の住宅は地震保険の大幅な割引を受けられることがわかります。
耐震等級1 | 10% |
---|---|
耐震等級2 | 30% |
耐震等級3 | 50% |
割引を受けるためには、耐震等級の証明書類が必要
品確法に基づく登録住宅性能評価機関により作成された書類のうち、対象建物の耐震等級を証明した書類が必要となります。
- 耐震性能証明書
- 品確法に基づく建設住宅性能評価書または設計住宅性能評価書
- 独立行政法人住宅金融支援機構が定める技術基準に適合していることを示す「現金取得者向け新築対象住宅証明書」
- 長期優良住宅の認定申請の際に使用する品確法に基づく登録住宅性能評価機関が作成した「技術的審査適合証」
- 住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置を受けるために必要な「住宅性能証明書」
- 品確法に基づく登録住宅性能評価機関が、マンション等の区分所有建物の共用部分全体を評価した場合に作成する「共用部分検査・評価シート」等の名称の証明書類
などがあげられます。これらの書類は紛失すると割引適用の対象外となるので、注意が必要です。
また、耐震等級が2または3のどちらかに絞れない住宅もありますが、その場合は地震保険の割引率は30%となります。
耐震等級が確認できないもの、提出書類をすべて提出できない場合も割引率が低減される場合があるので、住宅購入時、または保険契約時によく確認することが大切です。
耐震等級3でも保険に加入しよう
耐震等級3の場合、50%という高い割引率を得ることができますが、熊本地震のときにも大きな損傷が見られなかったようにそもそも被害を受けない可能性も高くなります。
そのことから、「地震保険に入る必要もないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、住宅再建や新しい地で生活を始めるのに必要な貯蓄が十分にない場合は地震保険の加入をおすすめします。
津波・噴火による損害や、地震で隣家が出火したことによる損害についても検討する必要があるためです。
コンセプト分譲地「ナチュレ」の住宅は耐震等級3の長期優良住宅です!
ロータリー不動産が手掛けるコンセプト住宅地「ナチュレ」のおうちは、耐震等級の最も高い「耐震等級3」の住宅なので、地震保険の割引を最大まで受けることができます!
耐震等級の高い住宅を選んで安心安全に暮らそう
いかがでしたか?今回は耐震等級についての基本的な知識とそのメリットについてご紹介しました。
耐震等級3の長期優良住宅である「ナチュレ」のおうちについて少しでも気になる方や、耐震性能について詳しく知りたいかたは、ぜひ「ナチュレ」の無料相談会にお越しください。
実際の建物をご覧いただきながら、高性能の秘訣などについてご説明させていただきます♪皆様のご来場お待ちしております!